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FOUNDING STORY

台風による通信網への被害から、
九州の地に電線を供給する事業を開始

大電は、1951年に電線の製造を行う「九州電線株式会社」として福岡県久留米市にて創業しました。
当時、九州地方は台風が多く、通信網に大きな被害が出ており、
人々の生活に支障が出ていましたが、通信用屋外ゴム電線のメーカーが九州にありませんでした。

電線を緊急に入手する供給拠点を確保する必要があるということで、
当時の電気通信省から復旧用通信ゴム電線の製造拠点を九州につくれないか、と相談を受けたのが創業者の吉田直大です。
創業者自身もその公益性の重要さを強く認識し、人々の生活を守りたいという思いから久留米の地で事業化に至りました。

設立から12年後に社名を現在の「大電」に改めております。
電線・ケーブルから始まった当社の事業領域も、培った技術を活かし、
産業用機器事業、FAロボット電線事業、ネットワーク機器事業など、幅広く発展してきました。

独自技術を活かしたモノづくり、徹底した品質管理により、現在ではニッチ分野で多くのシェアNo.1を獲得しています。

HISTORY

[ 創業・確⽴の時代 -
九州を基盤とする電線製造会社 ]

1951

  • 1951

    九州電線株式会社として発⾜
    事業開始と同時に電気通信省(現NTT)の契約⼯場となる

    福岡県久留米市を創業の地として発足しました。市内の旧陸軍の騎兵連隊の跡地にある厩舎を一部改修して、ゴム電線工場を建設することから始まりました。
    この建屋は、当社の歴史館である「かゞやき館」として現在も残されています。

  • 1952

    東京⽀店を開設

  • 1953

    ビニル⼯場を新設

    創業当初のゴム電線に替わり、電線の絶縁材料としてビニルが登場しました。
    品質及び経済的にも優れたビニル電線の需要増大に伴い、ビニル電線工場を建設しました。

  • 1957

    九州⽀店を開設

  • 1960

    銅メッキ⼯場を新設

  • 1961

    住友電気⼯業(株)と技術提携
    関⻄⽀店を開設

  • 1962

    中国営業所を開設

  • 1963

    社名を⼤電株式会社と改称

    ~社名「大電」の由来~
    1963年頃には、当社製品は北海道まで出荷するようになっていましたが、社名に「九州」という地方名が付いていることで、九州以外の地での営業活動に支障が生じ、また「電線」が付いていることで製品イメージが限定されて受け取られるという懸念がありました。
    そこで、電線のみならず、さらに幅広い分野への事業展開を図りたい等の理由から1963年3月1日、九州電線株式会社から大電株式会社に社名を変更しました。

    社名が「大電株式会社」と決まるまでには、以下のようなエピソードがありました。
    創業者・吉田直大自身が常務取締役として勤めていた㈱ブリヂストンの創業者・石橋正二郎氏に新社名の相談をしたところ、「これからの経営者は視野を広く持たなければいけない。いいものを作って国内だけでなく広く海外まで提供し、貢献しよう。そのために会社を大きくしようという心意気が大切である。よって『大』の字をつけてはどうか。『大』の字は吉田直大の大でもあり、あなたの会社にふさわしい」との言葉を受け、電気や電線を基幹とした会社で、これからいろんな方面に伸びていく意志を込め「大電」に決定しました。

  • 1965

    久留⽶事業所に通信ケーブル⼯場を新設

  • 1967

    アルミ線⼯場を新設

  • 1968

    コンパウンド⼯場を新設

    ビニル電線の需要増大に伴い、生産能力の増強を図るため、自社配合技術によるビニルコンパウンド工場を新設しました。
    電線の被覆材として使用するコンパウンドの自社製化にいち早く取り組み、長年にわたって蓄積された技術は、現在のケーブル開発力の礎となっています。

  • 1969

    佐賀事業所を開設

    さらなる生産能力増強を目的に、佐賀県北茂安町に進出し、第2の生産拠点となる佐賀事業所を電力ケーブル工場として開設しました。

FUTURE

お客様により良い未来を提供できるように
チャレンジを続けるグローバル企業へ

私たちは今、時代の変革期に入っています。
国内では少子高齢化が確実に進み、 従来の価値観や制度では頭打ちになる一方で、
今後は DX、IoT の浸透や AI 等の進化が進み、 人や組織が産み出すべき価値とは何か?が改めて問われる時代です。
また、予測困難なほどに社会変化が早く進むため、人も組織もスピード感のある変革力が求められています。

当社は、時代の変化に真正面から向き合い、製品やサービスを通じて、
お客様 により良い未来を提供できるようにチャレンジを続ける、九州育ちのグローバル企業でありたいと考えています。

企業は人なり。人を育てることで会社も成長し、それが社会、地域の貢献に繋がります。
人への投資と技術力の向上により新たな価値を創造し、これからも会社の持続的な成長を目指します。